
令和6年9月29日(日)12時 ~ 9月30日(月)13時
【会場】徳島グランヴィリオホテル
徳島県出身でキャスター・コメンテーターの丸岡いずみさんが、「現代人の抱える不調と東洋医学の可能性」についてご講演いただきました。講演では、丸岡さんの個人的な経験と専門的な見識が交わり、東洋医学の魅力とその可能性について深く掘り下げられました。
東洋医学の問診と治療の特徴
丸岡さんがうつ病を発症してお世話になったクリニックには、鍼灸院が併設されていたそうです。彼女は東洋医学の問診にかける時間の長さに驚かれ、「治療というよりも相談にのってもらっている感覚」と述べています。西洋医学とは異なり、東洋医学は病気そのものではなく、人間そのものを丁寧に見ているとのことです。また、東洋医学はココロとカラダをトータルで整えることができる療法とされており、この点が西洋医学と東洋医学の大きな違いとして強調されました。
鍼灸治療の効果と研究成果
丸岡さんが所属する日本心理学会で、鍼灸治療により寝つきや睡眠の質などの改善がみられたとする研究発表があったことをご紹介されました。現代人が抱える不調の一つとして「休む・睡眠」が挙げられ、世界中で「睡眠」について関心が高まっていることを強調されました。丸岡さんは、鍼灸治療が睡眠で悩んでいる人の助けになるとおっしゃっており、病院を受診しても改善されない場合は、鍼灸治療を受けることを検討しても良いとお考えを述べられました。
小児はりの魅力と可能性
さらに、丸岡さんは「小児はり」についても言及されました。小児はりは日本独自のものですが、もっと世界に広がれば良いとの考えを示されました。講演者自身も小児はりに力を入れているとのことで、丸岡さんからの話を聞いて喜びを感じたと述べています。世界に広めるのは難しいかもしれませんが、まずは徳島から広まるように努力していきたいとの決意を示されました。
また、ほかにも今後変更が予定されている、医療保険の取り扱いについても貴重な公演がなされました。
夜には、全国の仲間たちとの、興味深い交流も行うことができ、実りある2日間を過ごさせていただきました。



報告者 山門誉宗